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●I'm sorry ごめんなさい●Please forgive me 許してください●I love you 愛してます●Thank you ありがとう


by 世界樹の嫁。

●動物と話せる女性ハイジ

こんな能力が自分にもあればと心から願う。
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『動物と話せる女性ハイジ』楽しく読ませていただきました。タランチュラや亀などハイジさんがいろんな動物と会話したことが書かれていて驚きましたが、ハイジさんが会話できない動物はいるのでしょうか?

ありがとうございます。そして、なかなか難しい質問ですね。会話できるかどうかは、トライするまでわからないんです。

ただ今のところコミュニケートができた動物は、イルカ、ハムスター、カバ、オウム、オットセイ、タランチュラができたので虫……蜂もそう。蜂は難しかったですね。

ただ、何百万という動物がこの世にはいますからね。とりあえず、いまのところ試みた動物とはすべてなんらかのコミュニケーションがとれました。でも、ものによってすごく細かくわかる動物もいればそうでもない動物もいる。程度の差はありますね。




その境目は種類なのでしょうか? ほ乳類など、知的能力の高い動物がコミュニケーションとりやすいとか……。もしくは個体ごとの性格も関係してくるのかな、とも思うのですが。人間でも社交的、内向的な人もいますよね。

そうですね、やはりほ乳類は会話がしやすいです。あとは、猫や犬、動物園にいる動物など、人と何かしらの接触がある動物は会話がしやすいですね。もちろん、個体ごとの性格も関係しています。



この本のなかにはたくさんのエピソードがありますが、他にも心に残るエピソードがあればお伺いしたいのですが。

ケガをして動けなくなった犬がいたんです。家族は実際に目撃していないので何が原因かわからなかったんですが、「この子が何を望んでいるのか教えて欲しい」ということで、現場に行ったんです。

その子は「ここにいるよ、動こうとしているんだよ」ということを伝えようとしていましたね。そして、その子がその家のお母さんに向かって動こうとしたんです。


後ろ足が動かないので前足だけで、スフィンクスのような格好になったんですが、なんとか前に進もうと……。動物でも、ここまで頑張っているということ、体は動かないかもしれないけど、家族に愛されていることを理解していて、心は幸せなんだという状態を目の当たりにしたときは、やはり感動的でしたね。





ハイジさんはさまざまな国で動物とコミュニケートしていますが、人間と同じように国民性はありますか? 日本人は真面目、といわれるような……。

それほど感じませんね。まあ、少しぐらいの違いはありますけどね。私はアメリカ人、あなたは日本人ということで。でも2人とも女性というところで同じですよね。少々の違いはあっても根幹は同じだと思っています。





なるほど。でも、ペットの飼い方は国によって違うのかな? とも思います。たとえば日本のペットに接して、多く聞かれた不満、不安はどんなものがありましたか?

まず日本の人、犬をみていてよく思うのは、人間は「犬だから、こちらの気持ちや言っていることをわかっていないだろう」と思っていますが、彼らは「理解しているし、感情も読み取っているのに」と思っているのをみてきましたね。

そして、これは日本に限ったことではありませんが、愛犬に服を着せたりして、愛玩犬どころかおもちゃのような扱いをする。でも犬にだって個性はあるので、そういうことをされるのが好きじゃない子も当然いるわけです。なので、その子が本当にそれを喜んでいるのか、個々で違うのでもうちょっと尊重してあげたらいいと思います。




猫に関しては、人間が、ペットということで猫を思い通りにしようとしていますね。猫というのは本来独立している動物です。なので、ずっと閉じこめておくということは難しいんです。

猫には新鮮な空気、日の光が必要ですし、元々は夜行性なので月の光も欲しがったりするんです。飼育状況によって、どうしても部屋の中に入れておくしかないという場合であれば、その代わりに何ができるかを考えてあげてほしいですね。

例えば緑、葉っぱや木のあるコーナーを作ってあげるとか、窓でもカーテンを開けて、十分な日の光が入ってくるようにしてあげるとか……。


それから、これはアメリカの話ですが、猫が家の中の絨毯や壁をひっかいてしまうからと、指先を関節から切ってしまうことがあるんです。もちろん、猫は「そんなことしないで!」と言っているんですけど、自分の家が傷付くからという理由で、そんなことをしてしまう人がいるんです。

もちろん反対している人もたくさんいるのですが……日本では行われていないことを祈っています。

本来猫はとてもトレーニングしやすい動物ですし、うちにも6ヶ月ぐらいの猫がいて、爪を出して何かをひっかこうとするんですけど、そういうときは「だめよ」と言えばいうことをきくんです。





私たちと動物が共存するにあたって、ハイジさんのように会話をすることはできません。でも、私たちなりにできることはあると思うんです。動物たちの不満も聞いてきたハイジさんから「こうすれば」というアドバイスはありますか?

とにかく話しかけることが一番です。人が動物を理解するよりも、動物のほうが人を理解することに長けているんです。

「今から仕事に行ってくるね」「今日は獣医に行く日だよ」……会話の内容が、必ずしも動物たちにとって嬉しいものでなくても、先に理解することで心構えができますからね。

人間だって、たとえば歯医者さんに行くとします。歯医者さんが好きな人はあまりいませんが、「これから●●をします」「次は××ですからね」とアナウンスされることで、不安もやわらぐでしょう? なので、積極的に人間から話しかけてください。

動物は思っている以上にずっと理解しています。




日本ではペット業界が盛んで、ペットの数も多いのですが、それと同じだけ殺処分されている動物たちもいるんです。ものすごく溺愛するいっぽう、おざなりにされている命もある。この状態を改善するためにできることはなんでしょう。

まず、ペットを飼いたいと思っている方はペットショップではなくシェルターに行って、そのままだったら殺されてしまう動物を探して下さい。シェルターにもいろんな種類の動物がいますので、自分が飼いたいと思っている種類の動物もきっといると思います。


もし、あなたがペットを飼える状況にないのなら、ぜひ殺傷処分をしないシェルターに募金して下さい。また、私は、増えすぎちゃって飼えなくなって結果捨ててしまうのであれば、はじめから去勢をして、コントロールをしたほうがいいと思っています。

またよくあることだと思うのですが、ペットショップで「わあ、かわいい! 飼っちゃおうか」と勢いで飼ってしまうこと。実際、飼い始める前に、まず自分がどんな環境に住んでいて、ペットにどんな環境を与えてあげられるかっていうのをよく考えて下さい。



たとえば高層ビルに住んでいる人がボーダーコリーを飼うのは無理がありますよね? そういう場合、犬が欲しいのであればシーズーやチワワがいいと思いますし、どれだけの間、動物が生きるのか考えてほしいと思います。たとえば馬はとっても長生きしますし、犬や猫は10年から15年。亀だって長生きします。

自分がそのペットにとってふさわしい人物であるかどうか、その動物が自分にとってもふさわしいかどうかをよく考えてくださいね。私は小鳥が好きで、かわいいなあと思うのですが、家には犬がいっぱいいるので遠くから眺めているだけ。

飼いたいと思っても、自分の家の環境が整っていないのなら、やっぱり飼うべきではありません。


家族として迎えることをきちんと考えるべきなのですね。今日はどうもありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。











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人間は善良であればあるほど、他人の良さを認め褒めます。しかし、愚かで意地悪であればあるほど、他人の欠点を探すのです。
by 40144 | 2015-01-19 23:09 | 感謝・感動